M

フォックスキャッチャーのMのレビュー・感想・評価

フォックスキャッチャー(2014年製作の映画)
3.5
金メダルを取った有名レスリング選手が大財閥デュポンに殺されてしまうまでの実話ベースの話。
淡々とじわじわと歪な関係になっていく様を描いてて、退屈といえば退屈な展開。でもセリフ少なめで静かに狂ってく感じの演技と、ほんまにスティーブカレル??てくらいの怪演が怖かった。チャニングテイタムも、キングスマンのときはムキムキすぎてスーツ紳士が似合わないしやだなぁって思ってたけど、レスリング選手はめちゃくちゃ似合う役だな。ムキムキすぎ。
ゆっくりと関係性の歪みや心の闇が侵食してくわりに、結局デュポンが殺してしまった動機にピンと来ない。なんなん?と思って実際の事件を調べたら結構脚色というか、変更をしてるらしい。
実際は兄弟がデュポンのもとにいた時期は被ってないし、殺されたのも弟絡みみたいな描かれ方してるけどあくまで兄とデュポンの問題。しかも殺される前にデュポンがおそらく兄であろう覆面の人物から暴行に遭ってて、その仕返しって言われてる。現実はわりと普通な動機なんだなあと思って拍子抜け。
怪演を楽しむ映画だと思います。
M

M