ワンダーよにだ

クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃんのワンダーよにだのレビュー・感想・評価

4.2
これは「原恵一クレしん作品」に並ぶ名作だと言っても良い…‼︎


前作の「B級グルメ」で原恵一作品の呪縛から解き放たれ、笑いに特化した本来の子ども向け作品のクレしんに戻った劇場版でしたが、
今作はまさに「笑えて、大人も泣けるクレしん映画」という高い高いハードルを10年ぶりに超えることができた作品ではないだろうか。

正直、大人帝国と戦国には及ばないと思う。
だけど、あの2作品の感動を求めている人達に答えられる出来栄えだし、
わたしは映画館で泣いた。
隣に座ってた子供が引くくらい泣いた。
初デートだったのに引かれた。


まず、冒頭がカンタムロボ。
アクション仮面はよく映画に出てきたけど、カンタムロボがこんなに尺を使ってる劇場版は珍しい。しかもロボットアニメを小バカにしたような演出も笑える(グレンラガンネタらしい)。
ここの時点で何かいつもと違うという期待感が…。

あとの大まかなストーリーとしては、
父としての威厳と居場所を無くしたヒロシがある日いきなりなんでも出来るスーパーロボットになり、
同じように居場所を無くしていた父親たちを引き連れて父親の威厳を取り戻す同盟を結成するのだが、その後ろには悪の組織らしき影が…。というもの笑

大まかな設定からしてヘンテコな世界観大爆発でクレしんワールドに入り込めるし、ロボットというワクワクする要素、
父親の定義、家族の愛という感動の要素、
コロッケという笑いの要素がかなり上手く調和して科学反応をとても良い方向に爆発させている。

細かな脚本もうまい。
大人の階段の所とか笑
「父ゆれ同盟」とか笑

みさえが後ろのヒロシの元に走って行った時点でロボとーちゃんの未来が観客には見えてしまい、けっこう複雑な気分で作品を見る形にはなるんだけど、それでも笑える所は笑えるのもクレしんの魅力大爆発。
ピーマンや五木ひろしサイコー!!笑

ヒロシは、しんのすけにとって父親でもあるんだけど、
ミサエにとっての旦那でもあるんだよね。
2人が出会って愛しあった経緯は大人帝国で堪能できるんだけど、現在の2人の愛とか絆が今作では表現されてて、親子だけじゃない、家族全体の「愛」が感じられた。


脚本はグレンラガンやキルラキル(両方とも見てない笑)の中島かずき。
元々は双葉社の社員でクレしんのプロデューサーをしていたらしい。なるほど、昔ながらのネタとかも出てくるはずだ。

作画も、伝説的ヘンダーランドのよじ登りシーンを担当していた湯浅政明(最近のピンポンは神)で、製作陣の気合の入れ方も強い作品だと思う。それが結果として出てるのも熱い。


全体的に子供より大人の方が楽しめる作品になってはしまっているけど(てか子供向けにしては残酷な展開多い)、わたし大人だし笑、大満足で大好きな作品。


大人帝国で泣いた人には是非見て欲しいです!!!!