正直クレヨンしんちゃんなめてました。すみません。
今日は日中「コンテイジョン」を観て少し頭使いすぎたので、反動で明るくて軽いものが観たいと思ったんです。
で、しんちゃんなら昨日観たB級グルメサバイバルみたいな感じで気を抜いて楽しめるだろうと。
まさかしんちゃんでこんなに泣かされるとは思ってませんでした。
しかも、しんちゃんがピーマンを食べるシーンでウルッときてしまうなんて…人がピーマンを食べてるとこ観て泣けるっていうなんともレアな体験しました。
そして終盤、クライマックスのシーンでは年々豆腐のように脆くなっている僕の涙腺は呆気なく崩壊しました。こんなに映画観て泣いたのは本当に久しぶり。
単に感動だけでなくギャグもアクションの作画も素晴らしいし、なんと言ってもSF映画としてもよく出来ていると思います。
“クローン/ロボットのアイデンティティ”といった哲学的倫理的なSFテーマを扱っていて、土台が「クレヨンしんちゃん」なのでギャグにまとまっていますが実写映画でリメイクすれば「ブレードランナー」や「エクス・マキナ」に勝るとも劣らないSF名作になる可能性を秘めているプロットだと感じました。
基本的にギャグアニメだからふざけてるんです。でも大真面目にふざけてくる。それがすごく面白いし、ふざけてるのに考えさせられるし泣かせもする。めちゃくちゃに感情を揺さぶってくる映画でした。
とーちゃんとロボとーちゃん、どちらも最高にカッコ良かったです。
藤原啓治さんのご冥福をお祈りいたします。