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観相師 かんそうしのrage30のネタバレレビュー・内容・結末

観相師 かんそうし(2013年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

顔から性格や運命を見通す、観相師の話。

観相師というものを知らなかったので、シンプルに興味深かったですね。
まぁ、今の価値観で見ると、ただの偏見…ルッキズムじゃねーか!と思わなくもないんですけど、韓国が整形大国である事を考えると、韓国らしい話とも言えるのかもしれません。

物語的には、貧しい観相師が都で成り上がり、権力争いに巻き込まれていく様子が描かれます。
時代劇は苦手だったのですが、序盤はわりとコミカルな描写が多いので見易かったし、逆に終盤は主人公が執拗に追い込まれるので、見ていて辛いものがありました。
ラストも救いのない結末で衝撃的…。
史実ベースとはいえ、ここまで酷薄な最後を迎える映画も珍しいのではないでしょうか。

あとは、豪華なキャストも見所の1つ。
安心安定のソン・ガンホやイ・ジョンジェを始め、キム・ヘスは相変わらずの色気を振りまいているし、個人的にはチョ・ジョンソクが良かったなと。
『EXIT イグジット』と同様に、ちょっと情けなくて人間味のある役柄なんですが、こういう役が本当に似合うし、ソン・ガンホとの共演も引けを取っていなくて感心させられました。
将来的にはソン・ガンホの後を継ぐ役者になるんじゃないかと、期待しちゃいますね。

まぁ、時代劇ですし、結末が結末なので、万人に薦められる作品ではありませんが、キャストに惹かれるものがあったり、バッドエンドにも耐性のある方なら、楽しめる作品かなと思います。
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