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X-MEN:フューチャー&パストの教授のレビュー・感想・評価

X-MEN:フューチャー&パスト(2014年製作の映画)
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いつもながら、ブライアン・シンガーってなんか期待させるオープニングである。
毎回であれば、観ていくうちに、困り果ててしまうのだが、今回は違った。

前作「ファースト・ジェネレーション」が大傑作だったが、それを受けての本作。

初めて、ブライアン・シンガーやるじゃん、と思った。何と言っても初めてちゃんと一本筋の通った話がある!
シリーズを通して最も救済すべきキャラクターであるミスティークの活かし方を前作から上手に引き継ぎ。
プロフェッサーXとマグニートーの関係もうまく掘り下げつつ、ケジメをつけた展開。
そしてそこにウルヴァリンが様々な経験を経てようやく、本当にようやく自覚的なヒーローになってプロフェッサーXとマグニートーを結びつけてくれた。そしてそれは同時に時間の概念を飛び越えた存在だからこその過去と未来をまさに繋げる役割を担っていて示唆的。

「ファイナル・ディシジョン」がクソ過ぎたのが、なかったことのように、まさに、ひとつのクライマックスを描いてくれたと思うし、ラストのマイケル・ファスベンダーの熱演は画面の迫力と無茶苦茶ぶりも含めて思わず魅入ってしまった。

時折、あれあれ?という描写もあれど、この「X-MEN」シリーズの生みの親が堂々と凱旋し傑作をモノにしてくれたことにとにかく感動した。
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