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イコライザーのkumadaのレビュー・感想・評価

イコライザー(2014年製作の映画)
4.0
 少女と殺し屋の組み合わせは、ハリウッド映画が大好きな題材です。本作でデンゼル・ワシントンが演じるのはただの殺し屋ではなく元CIAの特殊工作員です。少女役(娼婦)を演じるのがクロエ・グレース・モレッツ。少女が絡むのは話の発端だけで残りの8割の時間はロシアン・マフィアが1人の男に潰されていく様子が描かれます。この映画、もう3度くらい見てます(笑)。

 公開されたのが2014年。当時からハリウッド映画ではロシアは常に悪役でした(ときどき変化球がありますが)。ステレオタイプだなと思いつつ本作を見た記憶があります。しかし、2023年のいま見ると、悪の巣窟として描かれても仕方ないですね。その悪を米国が潰すというシナリオが現実と重なります。劇中のセリフにもありますが、「平和は高くつ」きます。平和が実現するのは悪のトップまで潰したときです。

 本作の特徴は主人公が圧倒的に強いところでしょう。近接格闘戦のときの体の動きに全く無駄がありません。他のアクション映画とは一線を画しています。近接戦のプロが演技指導しているのでしょう。ホームセンターでは必殺仕事人のように店の商品を利用し次々と敵を殺していきます。

 主人公が物語の冒頭で少女に伝える言葉が印象に残りました。「完璧より前進を」。 あと、主人公が使うパソコンがVAIOなのも嬉しいね。
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