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GODZILLA ゴジラのragiiのレビュー・感想・評価

GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)
3.8
前にローランド・エメリッヒ作のハリウッド版が元のゴジラとの乖離が激しすぎでいてので本作は恐る恐る観ることになりましたが

そんな心配は杞憂に終わり、全体を通して王道の怪獣映画の仕上がり。

見所の1つは秀逸なカメラワークで、人の目線で、ゴジラの足を見せたり、停電で暗闇になって復旧して明るくなったら目の前に!!とか人間目線で描かれている場面が中心で、ゴジラの巨大さや迫力がすごくリアルに伝わってきます。

展開も中々ゴジラを登場させずに、焦らして焦らして焦らしてドン!!って感じで登場した時のカタルシスの解放は心地良くさえあります。

前作で失敗したゴジラの造形ですが、前作の失敗を踏まえてか
日本の特撮のいわゆる“ゴジラ”の面影を残したまま生物としてのリアリティ度を向上させていてその塩梅が絶妙で、これぞハリウッド版のゴジラにふさわしいフォルムになっています。

と高評価が続きますが、難点もいくつかあります。

元々のゴジラは核兵器などのいき過ぎた科学の怖さに警鐘を鳴らすような意味合いもあって
ゴジラは人間の味方でもなく恐怖の象徴みたいな存在だったのに対し、


日本版ゴジラ→核兵器実験の放射能で突然変異した生物
ハリウッド版→古生代ペルム紀に存在した巨大生物

ハリウッド版のゴジラは完全に人間の味方のような扱いで
科学への警鐘もゴジラでなくて、それがどうにもゴジラ好きにはしっくりこなくて

人間が生み出した核兵器の存在で生まれたゴジラを人間の手で滅ぼすという、ゴジラの核とゆうべき点が変更されているのを
許せるかどうかがポイントなんでしょうか。

ゴジラファンじゃなければ普通に完成度の高い怪獣映画です。