きんゐかうし卿

GODZILLA ゴジラのきんゐかうし卿のネタバレレビュー・内容・結末

GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

 

劇場にて鑑賞。シリーズのオマージュに満ち溢れた10年(米資本では16年)振りとなるリブート作。序盤、渡辺謙演じる“芹沢猪四郎”は円谷英二が東宝撮影時愛用していたと云われる帽子・眼鏡・ジャケット姿で登場し、ゴジラが発見されたのが'54年と説明する──コレは最初の『ゴジラ』が公開された年であり、本作がゴジラ60周年となる。なかなか登場しないそのゴジラは、後背の尾から嘗める様なアングルや真横から振り返り大見得を切りつつ咆哮する勇姿を始め全篇、描かれ方が千両役者のソレである。怪獣好きも納得の出来。70/100点。

・米国海兵隊は“芹沢”博士の制止を振り切った作戦が失敗するシナリオから参加を拒否したが、海軍は協力に応じた。“雀路羅市”と云う地名は兎も角、洋画でよくあるチンプンカンプンな日本の描かれ方も然程気にならなかった。

・ポストプロダクションとして本作のCGは960ショットに及び、その内、約50万のポリゴンで構成されたゴジラの3Dモデルは327ショットに登場した──仮にコレを一台のPCでレンダリングすると約445年かかると試算された。

・監督のG.エドワーズは本作を撮るきっかけとなった前作『モンスターズ/地球外生命体('10)』でもソレ迄、余り触れられなかったモンスターの繁殖や交尾を描いている。尚、製作サイドから続篇も監督する予定で、本作を含めた三部作になるとのアナウンスがあった。

・監督G.エドワーズによると、ゴジラのデザインは熊とコモドドラゴンにインスパイアされ、その頭部は熊、犬、鷲を参考にしたと云う。亦、製作側はゴジラのデザインだけでなく、シナリオもシリーズから逸脱していないか何度も東宝側のチエックを受けたソウだ。

・一方、“ムートー"Massive Unidentified Terrestrial Organism"”のデザインは『キングコング('33)』、『エイリアン('79)』、『ジュラシック・パーク('93)』、『スターシップ·トゥルーパーズ ('97)』にインスパイされたらしい。

・鑑賞日:2014年7月25日