ぐりこ

GODZILLA ゴジラのぐりこのレビュー・感想・評価

GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)
2.6
録画したままずいぶん経ってしまってた。

ハリウッドの怪獣モノにほぼ共通して言えることなのだけど、、、「その陳腐なヒューマンドラマ、いる!?」てやつ。これじゃ怪獣映画ではなく、"怪獣が出て来る映画"だ。
私の中にある類型"ハリウッドのSFアクション=さんざ大規模にドンパチやったあげくにイチ個人の機転や勇気で間一髪解決しがち問題"に分類される作品がまた増えた。

「ゴジラ待ちの時間が長かった」がもうひとつの感想。今作でのゴジラの役回りは地球を守るヒーローなのだ。これ自体はありうる配役で『キングギドラvsゴジラ』なんかもそうだ。そうなると、さんざんワルモノ(MUTO)に苦しめられて、最後にヒーロー(ゴジラ)が出てきてドーンとやればウルトラマン的に成立するけど、30分番組じゃないんだからそれだけじゃやっぱり物足りない。もっと早い段階から盛り上げてくれ。

核に絡めてはいるけど、反核にまで話を展開することができないのはやむなし。アメリカだもの。
怪獣出現→ダメだ勝てない→やむを得ん、核だ!→ちょっと待ってください!→なんとかなる→撃っちゃった→なんとかなる、の流れ大好きだよな、ハリウッドは。


ゴジラvsMUTOの戦いはかなり迫力あったし、渡辺謙がGodzilla を"ガッズィーラ"でなく"ゴジラ"と発音したりする日本版への細かいリスペクトも散りばめられていて、いいとこもあった。
98年のエメリッヒ版『GODZILLA』よりはだいぶよいのかもしれないけど、我々日本人が"ゴジラ"の看板に求める要求は大変に高いのである。すまん、ギャレス。
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