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GODZILLA ゴジラのよーだ育休準備中のレビュー・感想・評価

GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)
2.0
怪獣映画のクロスオーバー企画、Legendary's MonsterVerseの第1作。日本が世界に誇るゴジラシリーズをハリウッドが2度目のリブート。


巨大生物を研究・秘匿し続けてきた組織《Monarch》の研究所(雀路羅原発跡地)で保管されていた巨大な繭が急速に羽化を始める。居合わせたU.S.NAVYに所属するFord(Aaron Taylor-Johnson)は研究所の崩壊で父を喪う。M.U.T.O.(未確認巨大陸生生命体)と名付けられた生物と、GODZILLAの戦いに巻き込まれながらも、Fordは家族の待つSan Franciscoを目指す。


ゴジラのビジュアルは格好いい。小顔の割に首回りや肩幅がガッシリしていて、原型を意識しつつもモダンなデザインが好み。ちょっと怒ってる感じとか、ちょっと疲れてる感じとか、感情の表出も割と豊かで可愛いらしい。自分で倒したビルの下敷きになっちゃうおっちょこちょいなところも個人的には好感度高い。

敵役のM.U.T.O.は虫の様な地球外生命体の様な外見。ナルガクルガとタガメをがっちゃんこした様な印象。


個人的にはもっとGODZILLAが出てきて、 M.U.T.O.とガチガチの怪獣プロレスを繰り広げるような展開を期待していたのだが、GODZILLAが全然画面に登場しない。JAWSのサメくらい出てこない。

夜のハワイに上陸して、これから戦いが始めるのかと思いきや次の瞬間《翌朝ー。》っておいおい。

San Franciscoでの最終決戦(実質初戦)は迫力があった。これだよこれ!これが見たかったんだよ!最後に雌M.U.T.Oにトドメを刺すシーンは特に格好いい!
(M.U.T.O.ってビジュアルがアレだから同情しにくいけど、ようやく羽化した途端仲間もろともGODZILLAに叩き潰されて。人間達に折角産みつけた卵を焼かれて。本当はめちゃくちゃ可愛そうな奴なんだよね。)


Fordの息子(Sam)がSFに上陸したGODZILLAを見て、"Dinasour!"と叫ぶシーンがあるが、Roland Emmerich監督のGODZILLA(1998)と比べると恐竜感はない。

GODZILLA(1998)は、"破壊王"がメガホンを取っただけあってド派手だし、ミニラ(笑)の登場もよかったし、純粋なモンスター映画として観れば今作より良かったかもしれない。(但し、決してゴジラではない。)

今作は前回のリブートと比べると、GODZILLAの造形、守護聖獣的な立ち位置、東日本大震災を彷彿とさせる原発事故、芹沢博士(渡辺 謙)が被爆二世、等々原作ゴジラや日本に対するある程度のリスペクトは感じる。

けれども、怪獣映画としては個人的には微妙。GODZILLAの話というよりも、Joeが必死で日本からSan Franciscoに帰るまでの物語。どこに期待値を置いていたかで賛否が分かれそうな作品。