あざらし

神さまの言うとおりのあざらしのレビュー・感想・評価

神さまの言うとおり(2014年製作の映画)
2.6
「神さま、僕の人生は退屈です。」

登校しながら、男子生徒が呟きます。彼の日常はとても退屈なのでした。
しかし、その退屈さはすぐに返して欲しいと願うようになります。

なぜなら、ダルマさんが転んだ。をして、動いた人間は次々に首がちぎれて飛んでいたからです。

世界では自爆テロなどで、社会情勢が不安定な国がたくさんあります。
でも、日本はとても平和で、学生たちはその自由を持て余して日々を退屈に過ごしています。

それは、とても贅沢な悩みです。
でも、それを自覚する事柄さえ現代では少ないので、自分たちが恵まれすぎているということにも気づかないのですね。

この映画のように、何だか分からない不条理で残酷な出来事が起こって、始めてそれを理解出来るのでしょうか。

何だこれ?と思うくらい、脈絡がないストーリーですが、原作が漫画であるなら面白いと分かります。

「おまえ、何のために生きている?」

…大人になった今は、学生時代に戻ったら、退屈だと思う前に打ち込める何かをしたい。…あれ?これって、学生時代に周りの大人が私に言っていたことだった。
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