ノクタン

イーダのノクタンのレビュー・感想・評価

イーダ(2013年製作の映画)
5.0
多くの映画監督は、こういう映像を撮りたくて映画の世界に足を踏み入れるのかなと思うぐらい、とにかく映像が美しい作品でした。どの瞬間を切り取っても、隅々まで繊細で美しい絵画のような画のオンパレードで最高です。間違いなく大傑作映画。やっぱちゃんとオスカーの国際部門もチェックしないとダメですね。

主人公のイーダは、最初は箱入り娘みたいというか、か弱い印象の少女だったのが、自身の出自を知り、理解し、短い期間で酸いも甘いも知ったことで、最終的にはたった1人で大地を強く踏みしめながら歩いていく力強い女性になっていく。そんなイーダの変化を、主演のアガタ・チェブホウスカが淡々と、でもハッキリと演じ分けていたと思います。

あと、ホロコーストというのは本当に誰にとっても不幸な結末しか招かない、完全にナチス、ヒトラーのエゴでしかなかったんだなっていうのを改めて実感した。
ノクタン

ノクタン