たてぃ

イーダのたてぃのレビュー・感想・評価

イーダ(2013年製作の映画)
4.8
これぞポーランド映画!美しいモノクロ映像、戦争による暗い過去とその後、そしてジャズ…この三点の組み合わせが最高にマッチしてましたね♪( ´▽`)

1962年、共産主義国家のポーランド。カトリックの修道院で育ったアンナは叔母がいることを院長に打ち明けられる。そして「修道女の誓いをする前に会ってくれば?」の提案で会うことに。そして叔母に会うや「あなたの名前はイーダ、私達はユダヤ人なのよ」と衝撃的な告白…イーダが生まれたころのポーランドはナチスドイツの占領下でユダヤ人虐殺(ホロコースト)が行われた時代。両親はなぜ死んだ?自分は何故生きてる?自分のルーツを探る旅が始まる…

前半は自分のルーツを探る旅、後半はユダヤ人として生きる?修道女として生きる?の葛藤が描かれてます。

この時代のポーランドは共産主義国家による抑圧された時代…大変な時代だったことがうかがえます。一方この頃の日本は戦後復興を果たし東京オリンピックを2年後に控えていた頃…「ALWAYS 三丁目の夕日」の時代…

監督のインタビュー記事を見つけたので鑑賞後にそれを読んでこの作品の奥の深さをさらに知りました…
特に、叔母がイーダと会った時どのような状況でいて、作品の中で彼女が取った最後の行動に「そうするか」と理解出来たような気がします。あれだけは「なんで?」と思ってたので。その他、イーダ役の役者さんがこれまで演技経験がなかったこと(友人がワルシャワのカフェで彼女を見かけたのがきっかけってワルシャワ天国すぎだろwww( ;∀;))、この時代はポーランドジャズの黄金期だったこと、監督のバックグランドなど。鑑賞前に冒頭部分のみ、鑑賞後に監督へのインタビュー部分をぜひご覧ください。

http://www.webdice.jp/dice/detail/4309/

ロマン・ポランスキー監督のデビュー作「水の中のナイフ」がこの時代に発表されたんですよね。両作品ともジャズが流れていい味出てますよね。

アカデミー賞をはじめいくつかの外国語映画賞を受賞したのも納得の作品でした♪( ´▽`)また観たいです!

《補足》当作品は、配給会社であるマーメイドフィルムのサイトから鑑賞しました(350円、クレカ支払い)。スマホからhdmiケーブルでテレビに接続して鑑賞しましたが、十分クリアな映像でした。

http://beautiesweb.com/detail.php?spt_guid=db5f88184745611d92062f350953787a34eddbd6
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