幕のリア

イーダの幕のリアのレビュー・感想・評価

イーダ(2013年製作の映画)
3.3
不意に終止符を打たれた人生。
分岐点を見誤った人生。
これからの選択次第の人生。

大戦後の影を引き摺るポーランド。
修道女見習いの少女と元検察官の叔母のロードムービーがモノクロームの美しい映像で描かれる。

"C'est La Vie"
ホテルのバーで音楽に身を委ね酒に溺れる叔母が部屋に戻りそう嘯く。
いや、ちょいと魔がさす恋心だったり、気を紛らわさせてくれる酒だったり、何も考えず体を預ける事が出来る音楽だったり、数奇な人生を疑似体験出来る映画だったり、そんなものが無かったら、しんどくてしんどくて生きていけない。

少女の未来より、叔母の後ろめたい過去がもっと見えたら、と強く深く共振する事は出来なかった。

〜〜

今日の一曲

ROBBIE NEVIL - C'est La Vie

https://m.youtube.com/watch?v=22_gslQ4cS4

いや、ベタすぎるな。
モノクロームと言えば。

The Monochrome Set - Jet Set Junta

https://m.youtube.com/watch?v=4ouBnu9AQcU


2019劇場鑑賞77本目
幕のリア

幕のリア