ベべべっち

イーダのベべべっちのレビュー・感想・評価

イーダ(2013年製作の映画)
4.2
歌ってた人がCOLD WARの人かな?

去年『COLD WAR あの歌、2つの心』を観たくだりで、これも観ようと思っていたのに、ここまで引き伸ばしてしまった…。

COLD WARよりもこっちの方が好み。


修道院で育った主人公の少女は、自分が何者なのか分からない。
家族を知らない。
ある日、突然に叔母の存在だけを知らされ、会いに行くように促される。
叔母から自分の名前とユダヤ人であることを知らされた少女は、叔母と共に両親の死や自らの出生の真実を求めて旅に出る…


全編にわたって繰り広げられる美しい映像と、淡々と進む展開。
抑制された感情描写とモノクロの画が、どこかしら暗い雰囲気に拍車をかける。

私は誰なのか?とアイデンティティを模索し続ける少女がほんのひと時だけ女になる瞬間が印象的。

決して楽しい話ではなく重い雰囲気が続く作品だけど、ワンカットワンカットが美しくて全体としては面白かった。