MayumiM

ゴッド・オブ・バイオレンス/シベリアの狼たちのMayumiMのレビュー・感想・評価

3.2
旧ソ連時代に政府から追放された人々が暮らす部落の一つ、リバーバンク。独自の掟と尊厳に準じて生きる人々の生活が描き出され、その中で暮らす青年達にスポットを当てている。ソ連がロシアへと変わり、生活様式も変化して行くなか、変わらずリバーバンク人として成長したコリマと、服役したことで他の生き延び方を身に付けたガガーリンの友情と別離が切なく、静かながら衝撃的な内容となっている。
問題は、物語において基点となっている祖父クジア演じるジョン・マルコヴィッチの存在感がありまくることか。
とはいえ、少年時代のままではいられない哀切感を堪能できる良作だと感じた。
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