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項羽と劉邦のtanziのレビュー・感想・評価

項羽と劉邦(2011年製作の映画)
3.3
ファーストショットからダニエル・リーだ!!!!音楽はいつものヘンリー・ライだし、オープニングかららしさに笑ってしまい、要は大変楽しかった。

これは中国大陸資本ながら本質は間違いなく香港映画。
大陸の重厚な歴史劇を期待するとヤケドするので注意が必要なやつだった。
ダニエル・リー(李仁港)監督を知ってるか知らないかで面白さが変わってくるのが困ったもんだけど、この頃の金は出すが口はさほど出さないスポンサー様の恩恵は偉大です。(参照:『桃さんのしあわせ』)

項羽と劉邦というタイトルながら、彼らに複雑な感情や宿怨などなく単純なヒーローっぽくて人間味に欠けてしまう。全体がダイジェストでライトで雑。
史実とかハナから無視。
レオン・ライは劉備か大石内蔵助みたいでクリシェぽく、活かしきれなくて残念。
登場人物みんなして「国を救い民を安んじる」とか言ってしまうし 笑
そういう気恥ずかしさも含めて香港映画っぽい。でも監督は大真面目。

そして項羽軍と劉邦軍がちゃんと色分けしてある親切設計。項羽のウィリアム・フォンはとても格好良かったのでファンの方は見たほうがいいです。

加えてアンディ・オンね。まさかこいつが?と思ったら韓信で驚いた。チートすぎるほど強い。アンディオン ファンには嬉しいのでは。アクションシーンもたっぷりあります。動作導演はトニー・リャン。

今見ると、キャストは豪華。
ジョーダン・チャンが出てきてイキると途端にそこは旺角になってしまうのもオツ。

途中から范増(アンソニーウォン)と張良(張涵予)の囲碁対決に。
ここは結構盛り上がりました。そして陳観泰可哀想…
せっかく盛り上げたのに范増のその後と張良の思い入れが軽い。このあたりの乱暴さもあるある。
クレジットソングも、りよんが歌ってるし 笑

トドメは玉璽のギミック
もうめちゃくちゃダニエル・リーでお腹いっぱいになりました。

午馬もいるよ!
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