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チョコレートドーナツの56のレビュー・感想・評価

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
4.0
人々を守るものであるはずの法律や制度が、マルコのような「制度からこぼれた」弱者や、ルディのようなマイノリティーにとっては、守るどころか時に凶器となりうるという皮肉。
人間は高度な社会を作ることで種の存続を維持しているけど、弱者や少数派には厳しく生きづらい社会でしかない。
主役のゲイカップルの一人が、弁護士という「勝ち組」的な職業なんだが、それでも社会からの偏見には太刀打ちできないのが現実的だよね。誰でも何時でも、マジョリティーからマイノリティーになる可能性がある。

この話の舞台は70年代アメリカなんだけど、現代で同じことが起こったら、どうなるのかな。アメリカの現在の法律のことは分からないけど、とても鋭い視点で描いている映画なので、舞台を現在にしてほしかったな。40年前が舞台だと、過去の話、で済まされてしまいそう。
アラン・カミングが劇中で歌う歌は、どれも場面や心情とピッタリ合っていて良かった。

余談:ところで、Filmarksのこの映画のキャスト欄に、マルコ役アイザック・レイヴァ君の名前がないんですけど、なんでですかね…??助演クラスだろうに。