ボブおじさん

チョコレートドーナツのボブおじさんのレビュー・感想・評価

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
4.0
子供を育てるのに必要な条件とは?
血のつながり?
法律上の親権?
それとも独立した子供部屋?

1979年、カルフォルニア。
偶然の出会いと愛情が3人を結びつける。
そこには打算も駆け引きもない。
だが世間の偏見は、マイノリティである彼らにあまりにも無情だ。

ゲイであるがゆえに世間の好奇と法の不備に阻まれてルディとポールはマルコと引き離されてしまう。

原題は「Any Day Now」いつの日か

現在のアメリカでは同性愛者の人権が認められ、同性婚も珍しくないがこの頃はまだ同性愛者に対する差別が激しい時代だった。

一番に優先されるべき子供の気持ちを誰も考えてはくれない。行政も裁判所も弁護士も実の母でさえも。

2人から送られた手紙を読んで、彼らは何を思っただろう。

〝Any Day Now,Any Day Now I Shall Be Released”
「いつの日か、いつの日か、すべての苦しみから解き放たれるだろう」

ルディがエンディングで歌う魂の叫びが悲しい。


2014年劇場にて鑑賞した映画をNHK放送を録画して再視聴。