チョコレートドーナツ
絶望と怒り
ほら見たことか!とどれだけ叫んだってスッキリすることなんてない。
「ハッピーエンド」を待ちわびた少年。
その「ハッピーエンド」というフレーズが映画を観終わった今もずっと残る。
子供の幸せを願うべきところで、
本質から脱線し続け自分たちの正しさのみを主張、追求した結果、
子供を最も不幸にしてしまった、
その皮肉とやるせなさに
掌を閉じて握ることしかできなかった。
それとともに
この映画において重要な役割であり続けた
歌唱シーンによるメッセージに
感動した。
差別や偏見も常識に隠れてるうちは、
常識でしかなくて、
常識は正しさを表明する立場
それに囚われて悲劇を生むこと以上の愚行なんてない。
バレンタインだし
チョコレート入ってるし
くらいの気分で見始めたら、
想像以上にその味は
濃くて
そして
苦かった。