加藤亜季子

チョコレートドーナツの加藤亜季子のネタバレレビュー・内容・結末

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

最後の手紙のところは泣いてしまいました。
・ゲイバーのパフォーマーと検察官のカップル
・母親がヤク中のダウン症の子
・ウェストハリウッド

この要素が少々ドラマチック過ぎるというかフィクション感出してるのかなって思ったけど、それでも全然泣けました。
綺麗にできていたと思います。

アランカミングも良いし、相手役の俳優も良かった。
最後の裁判の相手役の語りはちょっと胸にきたし。

私が常々、悲しいニュースを見たり自分の周りで実際に感じてる、「こいつら一生後悔しろ。自分が取り返しのつかないことをしてしまったんだってことを深く理解して、後悔して後悔して、それでも今更後悔しても謝ってもどうしようもないんだっていう苦しみを一生味わえ」っていうやや過激な憤りがこの映画のエンディングでまさに描かれてました。
でも悲しいかな、こっちが憤り絶望してる気持ちの1/10も本人たちは感じてなくて、意外とそんなにダメージ負ってなかったりするんだよね。
感受性の強い人たちだけが苦しまなきゃいけない、そんな世の中なんですね。
とは言え、こういう映画を見て新たに何か気付かされたり、思うところがあったり、少しでもそういう影響を与えることができるって、映像の可能性を信じてます。


関係ないけど、最近私も裁判シーンやった時に傍聴席のエキストラどうこうってあったんだけど、これみたいに中身が強くて引き込まれてると、傍聴席のエキストラとか1ミリも目がいかないもんだわ。そんなのどうでといいわ。笑


実家