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チョコレートドーナツのkirinのレビュー・感想・評価

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
4.0
ネグレスト、ゲイ、ダウン症、差別
なんてどぎついテーマ。

ゲイバーでショーガールのルディ。
検事官のポール。
ダウン症のマルコ。

マルコ君のママ、薬物で捕まり隣人のルディが母性フル爆発!
ルディが踊るバーでポールと知り合い付き合い始める2人。

真夜中施設からママの所に帰るんだととぼとぼ歩いている所ルディとポールが発見!ルディが引き取りたいと、ポールは法律に基づきルディに手を貸し、見事3人家族に...。

約1年。3人幸せに暮らし、マルコ君も自分の部屋をもらい、学校にも通い。愛情を沢山注がれ、子供らしい生活を送っていたのに他人の勝手な判断、差別、偏見で離れ離れに。

ルディとポールはマルコ君を取り返す事が出来るのか....。夜な夜な施設で枕を涙で濡らすマルコ君は2人の元へ帰れるのか?

私が産まれる前の話なので時代の流れもあると思います。当時は「ゲイ」となると差別が酷かったのだと思います。

そんな時代で赤の他人が生活を見もせず裁判で判断するなんて不平等すぎる。

ルディは女性より女性らしく、時には女性より母性溢れ、マルコ君の事となると実の母親より怒りを露わに一生懸命に裁判長にうったえ、ポールは父親、旦那のように取り乱すルディを支え、マルコ君を見守る。

何故、パパとママが子供の前でキスしても誰も何も言わないのに男同士がキスするとあーだこーだとなるの?
ゲイに育てられたら犯罪者にでもなるの?
誰がその基準を決めてるの?
ネグレストの母親は見てみぬフリで愛情一杯に育ててるゲイは世間から「異常」扱い?「ふーざけんじゃねぇーーー!!!💢(´Д` )」プルプルプルプル💢
あぁ。怒りの震えが止まらない....。

失礼致しました。m(_ _)m

私の観賞後の感想はラストのルディの歌と、ポールが出した手紙にはポロポロと涙しました。が!!それ以上に!私の場合、「怒り」の方が勝ってしまい裁判長から実の母親からマルコ君とルディ達を離れ離れにした奴ら全員に怒り心頭💢
私のこの怒りをどうしてくれよう。

ハッキリ言いたい。
「お前らのせいだ!!!!」
何故子供の意思を尊重しない!?
子供だから?子供にも子供の意思と権限と選択権があるはずだ!!
ハァハァハァ。(TT) 怒り過ぎて疲れるほど心を掻き乱してくれた作品ですが、観て良かったです。

フォロワーさんのレビューを観てこれは観なければ!と、即観賞。
昔も今も子供へのネグレスト、虐待、差別は無くならない悲しい現実を突き付けられた作品でした。

「正義などない。法律学校に行って最初に教わらなかったか?」絶望。

きっとあのデモテープはマルコ君がキスしたテープだったんだな。(ᵔᴥᵔ) 唯一の癒し...。
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