KanaiSatoru

チョコレートドーナツのKanaiSatoruのレビュー・感想・評価

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
4.0
チョコレートドーナツを観ました。

同性愛に対して差別と偏見が強く根付いていた1970年代のアメリカで、育児放棄された子どもと家族のように暮らすゲイカップルの愛情を描く映画です

この映画は、ゲイカップルという設定だけでなく、ダウン症の子供という設定で、観る側にダブルパンチを喰らわします

この映画は、感動したいとか、泣きたい時に、とかで人に勧められる映画ではありません。

そんな簡単に語れる映画ではないように思います。
自分にも偏見や差別意識がゼロとは言えない中で、この映画の彼らの苦しみや葛藤や、怒りに心から賛同したり感情移入したりできないのです。

そこまで自分が善人に出来ていないということを実感させられる映画
自分の善人でない部分を突きつけられ、それでも彼らと同じ行動をとれる言い切れない、そんな自分がこの映画をみてどんな感想を言えばいいのか?

観たことを人に言えない、話したところで、で?どう思ったの?と聞かれて返事に困る、そんな評価に困る映画です

結末は詳しく語りませんが、実話ということなので、とても胸をえぐられます
なぜこんなことになったのか?
彼らの邪魔をした関係者たちは、あの結末で改心したのか?
いやしないでしょうね

フィクションなら、改心したということにして、まだ救われる感があるでしょうが、実話ということなので、、、

人は自分の生きてきた常識の範囲でしか、なかなか物事を捉えられないものです
でも、せめて自分の生活圏の中で自分に直接負の影響を及ぼさないのであれば、非常識な言動に見えても放っておいていいのでは?と思いました。(SNSでの誹謗中傷とか)

というわけで、評価が難しいですが、心を揺さぶられる映画という意味で、何とか80点とさせてもらいます