かめさわ

フルートベール駅でのかめさわのレビュー・感想・評価

フルートベール駅で(2013年製作の映画)
4.2
物語調でもなく
ごく普通の日常と、
家族のために懸命になる22歳のオスカーの
いつもの仲間たちとの新年を迎える朝
そして彼が亡くなる瞬間まで
大袈裟な演出はなく
淡々と進んでいった

黒人と白人の歴史と事実は
きっと、大袈裟に表す必要もないくらい
日常に溶け込んでいて
形容し難い問題として今日まであるのだと思った


こんな悲しい出来事が10年も前にあったのに
10年後も罪のない黒人が命を落とした

わたしは当たり前に同じ肌の色の人たちに
囲まれて生きているから
簡単に差別は良くないなんて言えてしまうけど
現地にいる人たちの気持ちを思うと
言葉にできない気持ちになる
できることといえば、
知り続けることと
これから先の10年に
命は平等であることが当たり前という文化が
日常に溶け込むよう、生き続けることだと思う