「5、4、3、2、1…走れ!」
評価低くB級ではありますが、そこまでヒドイとは思いませんでした。
勝者はただ1人。
教室と家と刑務所は安全地帯。矢印に従わなくてはならず、二周遅れると命はありません。その他、草に触っても、道を外しても、待つのは死です。
理不尽なレースの始まりです。
ベロニカの妹エイミーは闘病の末に亡くなりました。
母親も同じB型リンパ腫という癌に侵されて亡くなっています。
そして、ベロニカもその病に侵されていたのでした。
ベロニカは痛み止めを飲んで、身体を鍛え走り出すのでした。
その甲斐があってか、癌が無くなったと知らされます。しかし…
ナレーションがなく、時系列もバラバラですが、レースに参加している人々のそれまでの半生を見ながら、残酷なレースが描かれます。
レースの参加者は老若男女で障害を持った人もいます。
各シーンは印象的なものが多く、サクサクとストーリーが進んでいきます。
無駄なシーンを出来るだけ排除しているのでテンポが良いですが、その分、内容が薄く感じてしまうのが残念です。
頭の中で、生存者の人数が少しずつカウントされる演出が面白いです。
シチュエーション・ホラーとしては、充分面白いと思います。
血が多めでスプラッターのシーン中心の映画ですので、苦手な人は気をつけて下さい。
皆んなで力を合わせて、このレースを脱出出来るのでしょうか?
それとも、自分だけが生き残るエゴが勝つのでしょうか?
「全員を殺す気だ。」
…謝られたら、許しましょう。それ以上怒っても、傷つくのは自分です。