A8

プリズナーズのA8のレビュー・感想・評価

プリズナーズ(2013年製作の映画)
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ある日突如として誘拐された娘、愛するものを救うためヒュージャックマン演じる父が命をかけて探し出そうとする、そしてついには法や倫理感まで一線を超えていく、、
ヒュージャックマンの血気迫る演技は目を見張るものがある。だがそれ以上に印象的だったのは刑事を演じたジェイクギレンホールの何を考えているかわからない雰囲気漂うが犯人を見つけるために全力をかけている相反するようなものが共存していた。それがこの刑事の性格や個性を自分のものにしていた姿は素晴らしかった。
どんよりと曇っている天気、嵐のような豪雨、凍てつくような寒さ、、この作品の不穏な空気をうまく作り出していた。
簡単にはいかないオチは素晴らしいと思った。

他のユーザーの感想・評価

こまこ

こまこの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

面白かったけど、期待の方が大きすぎたかな。娘が誘拐されたヒュー・ジャックマンの必死感と暴走。でも結果的にはそれで解決できたのでよかった。結局ジェイク・ギレンホールお手柄。アレックスの叔母、出てきた瞬間に怪しいと見た。
一緒に娘が誘拐された隣人の母親役に「殺人を無罪にする方法」のヴィオラ・デイヴィス。
ぽ

ぽの感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ジェイクとヒュー・ジャックマン同じポスターに写ってる割には全然協力しないし別行動やなーって思ってたらそこに宗教的なメッセージ性があったんだね。すごいスッキリした。

ガンギマリジェイクを期待してたら、脳筋コンビと相変わらずボコされるポールダノといった役者の要素多めで面白かった。
さやか

さやかの感想・評価

3.8
緊張感を持たせ続ける事に極振りした脚本が良かった!
後で考えるとツッコミどころはあったけど、鑑賞中は気にせずドキドキできた
150分て長いのにね!
カネ

カネの感想・評価

4.0

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最後まで緊張感の連続
時間を感じず鑑賞しました。

笛にそこまで伏線があるとは
くしだ

くしだの感想・評価

3.8
見直し
留学中に初めて見た映画。なんかエンディングが覚えてたものと違くてあれ?ってなったけど多分見間違いなのかな
兎に角ずっと不穏な空気で演技も上手いからずっと過呼吸になる前の状態みたいな感覚でいられる映画
俺は好き
Periko

Perikoの感想・評価

3.6

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緊迫
どんでん返し
おばさんが犯人だったし、なんならいなくなったはずのバリーくんは容疑者だと思ってたアレックスで、26年間別の人間として育てられてた。
ヒュー・ジャックマンと、ジェイクギレンホールの人間味のある演技は最高でした
りた

りたの感想・評価

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ドキドキハラハラのあっという間の2時間半!
これは面白いサスペンス。
色んな伏線が張り巡らされていて、気をつけないと見逃しちゃう。

DUNEもメッセージもこの監督の作品なのかとびっくり。それらの作品とはまた全然違った印象。
宗教映画ということでキリスト教に全く造詣のない私は鑑賞後考察を見ました、なるほど…と思うことばかりで本当に有難い😂
知識のなさ😂
笛については最近タイタニックを見たばかりだから、見た瞬間吹いて!!って思っちゃったけど、キリスト教的に祈るってメッセージも込められてるのかと…

娘のためにどこまででも行動してしまう父親の気持ちも分からなくもないから苦しいな…

ロキ刑事役の方がめちゃくちゃかっこよかった…乱れた髪のセクシーなこと…

このレビューはネタバレを含みます

配信のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督特集で本作を見つけて鑑賞。見応えあるサスペンスで面白かった!娘たちが行方不明になった家族の悲劇を描いているが、事件が発生してからラストまで気の抜けない展開が続く。容疑者がすぐに捕まるが、証拠不十分で釈放される。容疑者が犯人と信じて疑わない父親はその容疑者を監禁して拷問する。このありえない展開で観客の正義に対する倫理感を刺激する演出は見事。家族側と司法側のズレは万国共通だと思う。憔悴していく家族もリアルだし、さらに怪しい人物の登場での盛り上げ方も流石。さらに出演者の素晴らしい演技が作品に緊迫感を出している。ヒュー・ジャックマンの鬼の形相の激しい演技は父親の悲しみ、焦燥を上手く表現していたし、いかにも犯人というような人物のポール・ダノも雰囲気抜群。さらに優秀な刑事役のジェイク・ギレンホールの正義感がみなぎる、熱い演技が見事だった。最後の最後までハラハラ・ドキドキが続くし、ラストも希望が持てる感じで良かった。出演者の凄い演技と重厚なサスペンスが味わえる傑作。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は当たりが多いな。最近SF続きなのでSF以外を撮って欲しいかな…。
たんさ

たんさの感想・評価

4.7
各分野で最も優れた者達が集うヴィルヌーブ組が本気でサスペンスを撮った結果….

この映画のミステリアスで不気味な雰囲気の演出は神の域にまで達しており、それは様々な要素が絡み合うことで形成されている。言わずもがな2018年にこの世を去った、近年で最も優れた映画音楽作曲家の1人であったヨハン・ヨハンソンの貢献は大きい。彼の低音を基調とした、弦楽器とエレクトロを融合した特徴的な音楽は正にこの作品の世界観を表現するのに適していた。的確にその世界観を捉えたスコアは、我々の感情や気分を自由自在に操る。そしてこの優れたスコアと共に脚本、撮影そして俳優(ポールダノとダストマルチャン)もその雰囲気たらしめるのに大きく貢献している。

こんなに密度が高く中弛みの無いサスペンスやミステリーの脚本は今までにあっただろうか。展開が進む頻度が非常に高い。新しい種が続々と撒かれる。集中が切れる隙がなかった。圧倒的な没入感を味合わされた(もちろんこれはロジャーディーキンス撮影監督による我々を画面に没入させる方法を完璧に理解した構図・カメラワークによる貢献も非常に大きい)。この様な高回転率の構成に対し、単に我々を長い間惹きつける為の、その場凌ぎの特別意味が無いものであると感じる人も居るみたいだが、全くもってそうでは無いと断言する。実は私もその様な高頻度のストーリー進展、例えば犯人に思える様な人物が続々出てきたり、発言や物的証拠からくるミスリードなどが多く、それらを我々を飽きさせない為の、結果的には特に意味を持たない描写なのだろうなと勝手に決めつけていた。だが間違っていた。終盤に、それら全てが意味を持ち、それらは複雑に絡み合っていた事が判明した。あの表面的な意味そのまま受け取ればいいであろう何気ない描写も全て意味があった。なんて計算されつくされた緻密な映画なんだ。これに「宗教」という独特で異様な雰囲気を醸し出す事が出来る要素を巧みに落とし込み、そのミステリアシーを極限にまで高めるとこの映画は更なる変化を遂げ、唯一無二の存在になる。

このレビューはネタバレを含みます

終わり方めっちゃすき
ウオー!そこで切るか!!!っていう
最後にまたタイトル出るのもいいな
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