Kogarath

プリズナーズのKogarathのレビュー・感想・評価

プリズナーズ(2013年製作の映画)
4.0
アメリカの、どこにでもあるような田舎町で起こった誘拐事件。
一刻も早く娘を取り戻したいばかりに次第に行動がエスカレートしていくヒュー・ジャックマンの鬼気迫る演技にとにかく圧倒される。神に許しを乞いつつ拷問をかける姿はまさに狂気。明らかに異常なんだけど、もし自分が同じ立場だったら、似たようなことしてしまうんじゃないか…と怖くなった。
対してあくまでも冷静に粘り強く犯人を追う刑事(演じるジェイクがまたカッコイイ!)とのそれぞれの目線で真相に迫ってゆき、それでいて最後まで先が読めない展開にハラハラしっぱなしの2時間半。いやーおもしろい。
キリスト教が深く関わっていそうなストーリーだし、いろんなメタファーが散りばめられてるんだろうけど、その辺はやはり馴染みが薄いので読み切れず。でもサスペンスとしてとても楽しめた。

「ボーダーライン」と同じヴィルヌーヴ、ディーキンス、ヨハンソンの黄金トリオによる演出も素晴らしい。
重苦しくも、しっかりとエンタメしているのが良いなあ。終わり方も好き。
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