やし

プリズナーズのやしのレビュー・感想・評価

プリズナーズ(2013年製作の映画)
4.0
「大切な人と倫理」選ぶべきはどちらか。


子供が失踪、誘拐事件として容疑者が捕まるが証拠不十分で釈放される。
子供は戻ってこないーーー……

ジャンルはサスペンスだけど、我が子が失踪(誘拐?)という親からしたら絶対に起きてほしくない事態における感情と行動を描いた秀作。


実は初鑑賞時、そこまで記憶には残っていなかった作品だったけど、『灼熱の炎』や『ボーダーライン』『メッセージ』などドゥニ・ヴィルヌーヴ監督を観た今改めて再鑑賞。


…こんなに面白かったっけ?

独特の映像と音楽、重厚感漂う雰囲気はもちろん、練り込まれたストーリーが素晴らしい。

誘拐の容疑者はIQが10歳程度のアレックス、叔母と二人暮し

「僕がいる間、泣かなかった」
ジングルベルの替え歌

神父とその家に隠された死体

キャンベルナイト、逃げた男

父親を尾行

服を確認

窓が開いていた

ヘビと迷路

ホイッスル

…よく出来ている。
物語最後、バラバラのピースが一つになっていく気持ちよさ。

ヒュー・ジャックマン
ジェイク・ギレンホール
ポール・ダノ(意外)

役者陣も抜かりない。


…しかし、
一人の親として、同じ状況になったらと考えるだに恐ろしい。
自分だったら、どうしていただろう。
その判断、行動がもし間違っていたら?
人はまともじゃないと言うだろう。


"最悪に備えろ"
やし

やし