KUJIRA

ジュラシック・ワールドのKUJIRAのネタバレレビュー・内容・結末

ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

新作に向けて予習。
映画館で観た時と印象は変わらず。
こう言う作品に有りがちだが、ドラマパートが弱い。序盤は子供2人に焦点を当てている為、家族との描写が必要。さらに、パークの世界観を伝えたい為だろうか、アトラクションなどのシーンが尺を取る。
肝心の恐竜がドカーンと登場するまで焦らし過ぎ。1作目なら演出としてアリだが、シリーズ4作目で出し惜しみは逆効果では。明らかに間延びしている。
キャラクターの掘り下げも甘い。兄弟の絆を描くエピソードが1個では弱い。序盤の兄の行動には若干イライラした。勝手にどっか行くし、女に色目ばっかり使う。クリス プラットとブライス ダラス ハワードの関係性もエピソード1個しか無い。
恐竜オタクの従業員はナイスキャラなので、もうちょっと出番を増やして欲しかったかな。
恐竜に関しては、正直に言ってガッカリ。もちろん、恐竜が暴れまわってるシーンは好きだ。問題は、何が出て来るか。草食恐竜は風景の様なサラッとした扱い。後は、得意のラプトル、ティラノサウルス、翼竜。変わり映えしない面子。そこに目玉で登場するのが、遺伝子操作で作ったオリジナルの恐竜インドミナス。擬態が出来て、赤外線探知に掛からず、人を欺く程頭が良い。大きさはティラノサウルス以上。子供が考えたオリジナル恐竜を見せられている気分。ビジュアルも好きになれない。1番の疑問は擬態。1回しか使って無い。隔離されて育ったインドミナスとラプトルが会話して仲間になっちゃうのが謎。
クライマックスがラプトルとティラノサウルス頼みとは情け無い。1作目から進歩して無い。しかも、1作目で言わば敵として猛威を振るっていた2種が、人間を助けるみたいな演出はチープ。
最後に、おいしい所をモササウルスが持って行く。モササウルスは好きだが、恐竜では無い。
一体、何時になったらドシンドシンは無くなるのか。あんな音してたら足のクッションが効いてないと言うことだから、すぐに怪我してしまう。そもそも獲物に気付かれてしまう。あの音でスリル感を演出しているのも承知している。
観たいのは恐竜であって、怪獣じゃない。ここの差が分かっていない人達が作った映画、と言う印象。
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