映画ネズミ

ジュラシック・ワールドの映画ネズミのレビュー・感想・評価

ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)
4.7
向いている人:
①何も考えず楽しめる映画を見たい人
②『ジュラシック・パーク』3作が「面白いけど怖かった!」という人
③恐竜大好きな人

 来週金曜日の夜、金ローで『ジュラシック・ワールド/炎の王国』が放送されるということで、久々にアマプラで見てみましたよ!『ジュラシック・ワールド』。やっぱりすごかったですね!!

(※2020.7.17加筆…私が早とちりしていて、放送は次の週でしたので、しれっと訂正しました……申し訳ありません🙇)

 長い時を経て、恐竜テーマパーク「ジュラシック・ワールド」がオープンした。しかし、裏では、新種「インドミナス・レックス」がトラブル続き。クレアは対応に追われ、ラプトル調教師のオーウェンに協力を求める。そんな矢先、事故が起こり、インドミナス・レックスが脱走してしまう。

 『ジュラシック・パーク』は、映画史に残る名作ですし、その続編2作も、恐竜映画のスタンダードになってしまいました。そんな作品を、『Ⅲ』以降15年ぶりにリブートしたのが本作です。

 でも、1作目から3作目までは、意外と怖いんですよね……。1作目のキッチンのシーンとか、『ロスト・ワールド』は全体的に、3作目も「はく製だと思ったら……」という場面とか、思い出なのかトラウマなのか分からない場面が多々あります。それに比べると、本作はずいぶん見やすい映画になってますよ!!

 さて、本作は、シリーズファンからすると、これまで見れなかった「恐竜テーマパークめぐり」を遂に体感できるという魅力がありますね。

 冒頭、ザックとグレイという兄弟の目線でパークを巡っていくところで、観客も一気に感情移入してしまいます。

 もちろん、運営側の、あっけにとられるほどの危機管理能力のなさはシリーズのお約束なので、そこはスルーしましょう笑

 初めて見る方も、初心者向けに分かりやすいように作られているので、全く問題ないです!!

 1作目に匹敵するお話の完成度と、『ロスト・ワールド』でも見られたスクリューボール・コメディ要素と、獣と並走する心躍る場面、『Ⅲ』でも見られた、恐竜バトルの要素をうまいこと入れ込んでいます。

 とはいえ、「これまでのシリーズを見てから挑んでほしい」と言いたい自分もいます。

 ティラノサウルスにそこはかとなく漂う「ゴジラ感」は、本作でも再現されています。

 特にラスト近く、「あいつ」と「あいつ」が顔を見合わせる場面。これが2つあるわけですが、どちらも、これまでのシリーズの積み重ねを見ていれば、より感動的になります。

 「今まで敵だと思っていたのに、この一瞬だけは、分かり合えた気がする……。」という感動を味わいたい方は、ぜひ前3作を見てから本作に挑んでみてください!!

 もちろん、クリス・プラットとブライス・ダラス・ハワードも目に優しい、見ていて楽しい役どころです。軍隊と恐竜の戦闘シーンもあり、スピルバーグ譲りの「かわいそうな犠牲者」もいたり、いろいろと目が離せない作品になっています。

 監督のコリン・トレボロウ、この後『ザ・ブック・オブ・ヘンリー』という低予算映画を監督していますが、男の子同士の兄弟の描写がすごくリアルでみずみずしいですね。シリーズ3作目『ジュラシック・ワールド/ドミニオン(仮)』では監督に復帰するそうなので、楽しみです!!

 それにしても、公開された2015年はすごい年でしたね。好みは別として、本作のほかにも、『スター・ウォーズ』『ミッション:インポッシブル』『007』『アベンジャーズ』『ターミネーター』『マッドマックス』『ワイルド・スピード』『ロッキー』という、今のエンターテインメント界を代表するシリーズの作品が一気に公開されたんです。

 金曜日までの間に、予習がてらいかがでしょうか?
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