滝和也

徳川セックス禁止令 色情大名の滝和也のレビュー・感想・評価

3.8
東映の70年代を彩るは
方や任侠・実録路線!
その極北に位置するは
東映ポルノ、エログロ
路線。どちらも本気の
気合で勝負です(笑)

「徳川セックス禁止令 色情大名」

最近60~70年代の東映作品に凝ってますが、うちの近所のTSUTAYAは地方にしては、邦画の所有量が半端なく、これも何と暖簾の手前に置いてある豪胆ぶり(笑)。ええ、未成年の方はお引き取り下さい(笑)

中身の爆発ぶりは音に聞こえたカルトの傑作だけに、爆笑必至の艶笑喜劇。やはり、シモの話をクソ真面目に話されますと笑わざる得ないんですな。

女嫌いの殿様がいる辛島藩。子沢山の11代将軍家持の娘を御台所として押し付けられたっつ〜事で持ち出される大騒動。いい年こいた殿様と姫様だが、最初から上手く行くはずありゃーしません。その挙げ句、下手を打った殿様は拒否られ、味を覚えた殿様にとったらたまらん状況に。自分ができないなら下々のものもしてはならん!と言うお触れを出したから大変だ(笑) 民、家来衆、異国の美女を絡めての、お家を奥に手前に動かす大騒動。お題は見てのお楽しみだ〜。

瓦版や調でストーリーを書きましたが、制作陣は本気で作ってます。やたら作り込まれた構図、カットやセット、美術は流石東映。そもそも東映の時代劇で使用していた着物やセットが任侠路線へ人気が移り、余って回したそうなので当然です。また木村則文監督はえらく器用な職人さん。緋牡丹博徒も脚本し、監督もやってますからね。プロデューサーと共にヤクザの後はエロだ!と名物社長に言われて始めましたから。

兎に角、気合を入れた映像で見事なエロスとブラックユーモアの毒をもった喜劇をぶつけられると凄いわとしか思えない。フランスのサンドラ・ジュリアンを入れて異国の伴天連まで絡め取り、カソリックすら、批判するブラッキーな展開は宗教におおらかな日本ならでは。アメリカじゃ、とても上映不能…(笑)

ま、エロはエロなんだけどね(笑) そっちもばっちり。やっぱりうまいんだよなぁ、女性の裸を撮るのも、全然違う。(何と比べては聞かないで…)流石大手五社の中で本格的に参入しただけある…(笑)(大映・松竹・東宝・日活・東映が大手五社)綺麗かつ豪華絢爛です。

女優さんは東映ボルノを支えた面々ですし、最近女囚さそりを見てましたから、あぁあの方と言う感じでした(^^) たださそり関連でこれにも出ている方で強烈なのは渡辺文雄さん。おーいさそりの刑務所長と全くおんなじキャラだぞ〜。やられ方まで同じだし(笑)

これは侮れないです。東映のB級プログラムピクチャーはここ何年かで映画秘宝の再評価が高まりましたが、見てみるとそのハチャメチャさも真面目に気合が入った作風なんですよね。他も見てみるかな…(笑)