円柱野郎

名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)の円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

劇場版「名探偵コナン」の第18作。
日本一の自立鉄塔「ベルツリータワー」の開業プレオープンに参加したコナン一行。
景色を楽しんでいたコナンたちの横で、遠距離からの狙撃によって客の一人が射殺されてしまうが、それは連続狙撃事件の始まりに過ぎなかった。

本作で劇場版としてはFBIの面々と世良真純、沖矢昴が初登場。
ただ、すでに俺自身は原作を読むのもアニメを観るのもやめてからだいぶ経っていたので、FBIのジョディはともかく他のメンツはほとんど知らない(苦笑)
(俺が原作を読んでたのは、ジョディが帝丹高校の英語教師だったくらいの時期までかな。)
そんな知識なのでキャラクター同士の関係性などはちょっとつかみにくい部分もあったものの、まあそれは俺の問題だから横に置いておこう。

オープニングで赤井秀一が死んだことになっているという説明があったけれど、エンディングで沖矢昴の正体が判明するシーンはなんでも原作より先に正体を明かしたシーンという事らしいので、リアルタイムで観ていればサプライズな演出だったんだろうな。
そういう原作(やTVアニメ)のストーリー上のまだ伏せているコアな部分と劇場版を絡めてくるのは面白い趣向だとは思う。
一見さんにはつらいけどw

今回の事件は、ベルツリータワー(ほぼそのままスカイツリー)を中心に浅草界隈で繰り広げられる狙撃の裏に隠された真実を暴くというもの。
復讐劇としての真相は面白いものの、サイコロの意味は観客を惑わすためだけにある様な感じにしか思えないし、わざわざスナイピングポイントである位置から見た時に星の形に…とかはさすがに回りくどいかなあ。
とはいえ最終決戦の場として、それぞれ微妙に位置が離れた状況の演出には、緊張感などの効果も発揮しているとは思うとこもあるんだけどね。
コナンが犯人の居場所から離れているせいで、蘭たちがピンチになっていても「何も出来ねえ!」と嘆いている状況はちょっと珍しくて面白い。
それを観て「お、今回はいつもと違うな?」…とも一瞬思ったのだけど、実際はそんなことはなかった。
その直後には今回もコナンの超人的なアクションで見せ場を作り、援護狙撃と蘭の空手で犯人はノックアウト、そして大団円。

まあ、そこは様式美みたいなもんか。
円柱野郎

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