優しい、久々に映画が終わるまであっという間に感じてしまった。シモン、根は本当に優しくて良い子なのに自閉症によって時に周りの人の堪忍の尾が切れてしまう。彼のルーティンと周りの人のために行動しているのだけど愛情表現も何もかも不器用で思いを上手く伝えられず、拗らせた行動だけが相手に伝わってしまい歪んだように捉えられる。きっと相手もシモンが何をしたいのか心のどこかで分かっているんだろうけど、彼といるとストレスが溜まるというのが事実。それが苦しい。だけど、思いが伝わった時、思いが伝わってきた時、暖かく優しい何かが溢れだしてきた。ポップな色彩も淡い終わり方もとても良かった。
