南海トラフ地震が警戒される中、たまたまですが大災害の映画を観てしまいました。
大災害といっても旧約聖書の創世記の時代の話ですが。
ダーレン・アロノフスキー監督(『マザー!』『ザ・ホエール』)なので難解なのかとちょっと心配しましたが、とてもシンプルでわかりやすいスペクタクル映画でした。
かなりの興行成績を上げたものの、ラジー賞では最低監督・最低脚本・最低リメイクなど4部門でノミネート、キリスト教徒からも描き方に対していろいろと批判もあったそうです。
私はキリスト教に疎いしあまり関心も無いせいか、かなり楽しめましたけどね。
ノアの箱舟を映像で観るのはたぶん昔観た『天地創造』以来・・・と考えると、CGナシであれだけの動物を揃え、映像もかなりの迫力だった気がする『天地~』はやっぱりスゴイのか。
今回の動物たちの大群は全てCGで本物はほとんど使っていないらしく、それはそれで凄いんですが、人も動物もCGでできた群衆は多少ウソっぽさは感じますね。
主役のノアは今ほど膨張する前のラッセル・クロウ、この頃はまだ許容範囲ですね。
『ビューティフル・マインド』でも奥さん役だったジェニファー・コネリーは本作の30年前の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』の少女の面影すら残っていてキレイ。
エマ・ワトソンも頑張ってるし、アンソニー・ホプキンスは安定の存在感。
『ホルスの大冒険』の岩男のような見張りの天使たちはフランク・ランジェラやニック・ノルティらが声をアテています(観てる間はわかりませんでしたが)。
今回の悪役であるカインの子孫はこの間観た『ブラック・ウィドウ』でも悪役をやってたレイ・ウィンストン。
本作はキリスト教や聖書の知識は最低限でも十分楽しめると思います。
まあ知識があれば私なんかよりもっと楽しめるのかもしれませんが。