ブルームーン男爵

ノア 約束の舟のブルームーン男爵のレビュー・感想・評価

ノア 約束の舟(2014年製作の映画)
3.4
ノアの箱船をテーマにした叙事詩。結構聖書の内容と違う(特に乗船後)ので、あくまでノアの箱船をベースにした話として観る必要性がある。ただCGとかはすごい迫力あったし、岩石になった堕天使とかのデザインは結構秀逸だった。

ただ、ノアが過激な反人間主義・環境主義者として描くのが謎。原罪を負った人類の絶滅のために、女の子が産まれたら殺すとか言い出して、息子に「狂ってるのか?」と言われる始末。なお、舞台は中東なのに白人が演じるので”ホワイトウォッシュ”とも批判があるらしい(米国映画だし仕方がないと思うけど)。

前半だけなら良かった。人間の葛藤を描き語ったのかもしれないが、後半のノアの暴走とかは不要だと思う。