2018年7月7日
『おやすみなさいを言いたくて』
2013年ノルウェー・アイルランド・スウェーデン制作
監督、エリック・ポッペ。
報道写真家のレベッカ(ジュリエット・ビノシュ)は、
世界の忘れ去られた紛争地域へ撮影をしに行く。
ある日、体に爆弾を巻き付け人間爆弾を仕立てている現場の
写真を撮っていた。
その車に一緒に乗り込んだレベッカは、爆発の影響で怪我を
する。
アイルランドから夫が駆け付け、レベッカは国に帰って治療
に専念する。
家族との語らい・・・やさしい日々・・・
しかし、家族の真意は常にレベッカがいつ死ぬか不安で、
レベッカの危険な仕事に対し、手放しでは喜べない。
夫は時に、出て行ってくれ…と言い、
長女は、母が死ねば皆で悲しんで終わりになると言い…
ジュリエット・ビノシュさん、この映画の映像を観ていて
男か!?と思ったことしばしば。
女性らしさをあまり感じなかったのはそのように演じて
いたから??
家族がいるから仕事に精を出せるというのはレベッカの
身勝手な考えだ。
ベストなのは離婚して、レベッカは思う存分仕事に生きた
ら良いのではと思ってしまう。
家族の不安な気持ちが分かります。
心配で眠れないでしょう。
真実を知らせる。世界がもっと良くなるために。
悲しいことが少しでもなくなる為に。
レベッカの願い、責任感、使命感も分かる。
そうやって人助けをしながらも、一番大事な大好きな
はずの家族を一番悲しませている・・・
多感な年ごろの長女次女の成長時に家にいない。
夫を支えることもできない。
好きで一緒になった夫でしょうに。
家族を犠牲にしてのレベッカの仕事・・・
とは言うものの、娘たちが成長して大人になったら、
母の仕事を理解し、誇らしい気持ちになるかもと
思います。
中近東やアフリカで、このような報道写真家が
事件に巻き込まれること何度かありましたよね。
ご自宅で待つご家族のことを考えると…