Torichock

オールド・ボーイのTorichockのレビュー・感想・評価

オールド・ボーイ(2013年製作の映画)
3.6
「Old Boy/オールド・ボーイ(2014)」

スパイク・リーによる韓国の傑作映画リメイク作品。
もちろん、韓国のパク・チャヌク版は鑑賞済です。が、もう10年も前に見たので、薄っすらと記憶している程度。
しかも、スパイク・リー作品は、映画白帯の僕はまだ見たことがないし、韓国版の監督パク・チャヌク作品も、初のハリウッド作品「イノセント・ガーデン」しか観ていない始末。
しかし、パク・チャヌクの細部の細部までこだわる画面作りのせいか、未だに脳にこびり付いた映像は、すぐに引き出せるほどのビジョンだったのを思い出す。

こんな話だったっけ?と思い出しながら観たため、変に韓国版との比較をし過ぎず、無為な状態で鑑賞できました。
とはいえ、こびり付いたヴィジョンのシーンに差し掛かると、見劣りを感じてしまう部分、やはり韓国版のインパクトの強さはすごかったんだなぁと痛感する。
韓国映画の毒は毒らしく猛毒で、刃物は刃物らしく鋭利で、スイーツはスイーツらしく甘々な振り切った姿勢故なのでしょうか?
もちろん、このバージョンも面白いんだけど、汚らしさと生々しさが少し浄化され過ぎてるのかなぁと感じました。
チェ・ミンシクのドロドロとした濃密な演技と、ジョシュ・ブローリンのゴチゴチな硬質な演技。どちらも捨て難く素敵ですが、この物語の"気持ち悪さ"は、やはり韓国映画の専売特許かなぁと思いましたね。
あと、シャーロット・コプリーにラスボスの荷は重いかなと。

でも、今回のリメイクで改変されている部分も、わかりやすく見やすくなっているのも確か。
主人公を近親相姦に追い込むために、ニセ番組を作り、関係のない女を娘に思い込ませたのは、とても分かりやすく説得力を与えるのに十分な改変だと思いました。
また、オチも自分としては納得。
作られた怪物が、その怪物性を封印するオトシマエとして、自らの罪と罰を持って、もう一度部屋に戻るのは良い。
そして、その背中にちゃんとイエスが映り込んでいるのも良かった。

話の気持ち悪さを追求するには、韓国版のオチなんでしょうが、本作のリメイクでそれをやられるのはかなり嫌なのは、やはりエリザベス・オルセンの存在が大きいです。
もちろん、ヌードシーン含め、ちゃんと心を癒されるような強さも持ち、ちゃんとエロくてちゃんとイイ女。
どう考えたって、ジョシュ・ブローリンからエリザベス・オルセンは産まれないやろ!という失礼にもほどがある発言だけど、それだからこそ彼らは驚くわけじゃないですか。
僕はこの映画含め、エリザベス・オルセンの出演してる映画は、基本的にエリザベス・オルセンが引っ張ってると思ってます。ということで、僕は十分に楽しみました。
サミュエル・L・ジャクソンも笑えましたし。あの人、最近あんな役多いなぁ。サイコーだよ、白雪爺!


最後に一言。
近親相姦と、暴力の映画を上映するのにモザイク処理はいただけないよ。
R18番にして、腰の引けた日本映画界にハンマーを突きつけてください。