【2014/7/16:丸の内TOEI】
とりあえずスパイク・リーだから観るか、くらいのノリで観ましたが面白かったです。もしかしてパク・チャヌク版より好きかも。原作は未読。
あの乱闘や餃子など、チャヌク版で印象深かったカットや設定などはしっかり踏襲してるので、観てると忘れかけていた展開やオチを「ああそういえばこういう話だった！」と思い出し…そうになるその0.2秒くらい手前でコトが起きるので大変スリリング。ネタバレ厳禁ではあるけど、チャヌク版観た人でも楽しめると思います。逆に、これが初見の人の感想も聞きたい。
ヤッピー風刺だとか銃殺とかの濃厚アメリカ世相や歴史を背景にしてるあたりスパイク・リー節炸裂で、個人的に馴染みの薄い韓国文化を背景にされるよりもノレたし、理解もしやすかった(もっとも、パク・チャヌク版はそういうところを楽しむタイプの作品ではないのだけど)。サミュエル・L・ジャクソン出てきた時は吹きそうになったが。
チャヌク版(というか原作？)で何よりいただけなかった催眠術オチ、映画でそんな万能薬使っちゃダメでしょうと思ってしまったのがノリきれなかった理由なのだが、今回はそれがごっそり改変されてて好感。とはいえ「とても苦労した」くらいでマリーをあの結末へと導くのは無理ある！！都合よすぎ！！
マリーを恵まれぬ生い立ちゆえのネット依存て設定にして、ハックしたiPhoneでSNS使って導くとかビッグデータ駆使するとかアメリカの闇部もついでに絡めちゃうとかいろいろガジェット使って出来た気がするけども、そうするとサイバー犯罪色が強くなっちゃってバランス狂うのかな。
ともあれ。何を撮っても自分の作品にしちゃうスパイク・リーの力量に感服。
あと、解放された時のLVのトランクから出てくるのもツボでした。ここからが復讐本番、そりゃ丁重に扱うよね〜。怖っ。
