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オールド・ボーイのTEPPEIのレビュー・感想・評価

オールド・ボーイ(2013年製作の映画)
2.0
2000年代くらいから韓国映画て強烈で面白いし、なおかつ映画特有の存在感を表していると感動していたなか「オールド・ボーイ」はタラちゃん大好きな映画で一躍名作映画のひとつとして知られた。そして時は流れ、その「オールド・ボーイ」をハリウッドリメイクする話が浮上した。これまて何で?ていう感じの監督、スパイク・リーが就任。う〜んスパイク・リーは良くも悪くも風刺とか、演出に偏りがあってこれといって新しい試みがないイメージだったので完全な選択ミスだという不安は的中。
言いたいことは山ほどあるが、ひとつはアメリカは「銃社会」なのでハンマーで戦う主人公のシークエンスはすげぇ間抜けに見えるし、めちゃめちゃオリジナルをパクっているのでスパイク・リーの捉えたビジョンがまさかのコピーである。しかもジョシュ・ブローリンである。半分ゴリラが暴れてる映像が延々と続く。クールでもないし、ホットでもない展開が続く。一応リメイクである本作は終盤の展開がやや違うのだが、捻りはもはや無かった。もうひとつはシャルト・コプリーとサミュエル・L・ジャクソンの無駄遣いぶりである。随分と「ジャンゴ」の時に人種問題について口論になったサミュエルとスパイク・リーの一件を忘れてしまうくらい地味である。僕としてはせっかくのハリウッドリメイクなので、アメリカ色どっぷりの全く別の作品を見たかったが残念。
総評として「別にどーでもいいリメイク」というのが正直な気持ちで洒落もない脚本とこれといった新鮮味のない「オールド・ボーイ」は色んなミスマッチが集合した作品となってしまっている。
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