ねぎおSTOPWAR

オールド・ボーイのねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

オールド・ボーイ(2013年製作の映画)
3.1

原作マンガと映画韓国版(2003)との比較で言うと、圧倒的に映画韓国版に近い!
監禁される年数はここでは20年とさらに延長。
大きな骨子はそのままに、観た人がより納得できるストーリーになっています。
「タコ」「餃子」「箱からこんにちは」「格闘シーンを真横から撮影」などなどはオマージュですよね、相当パクチャヌク演出に敬意を持って撮影されています。



韓国版から相当経ちますし、基本変わらないのでネタバレを恐れず話しますと、
この一連の出来事を計画した男の<理由>・・・ここが韓国版の弱点というか、突っ込まれどころだったので、(やっぱり理不尽ではあるんですが)改善されたのは良かったのでは。
また、記憶を操作する催眠術師の存在・・・これもまた韓国ならではの設定。これをカットしたエンディングになっていました。
・・とまあ韓国版に集まった批判的コメントを意識したストーリーなんですが、そのぶん韓国ならではの心をえぐるようなものはなく、う~ん、これは好みなのでしょうね。

冒頭から監禁されるまでの演出、描写は凄かったですね。
ホント醜悪!立ちションに妻への暴言、プレゼン相手の彼女への下衆な口説き、嘔吐・・。見事すぎ、やりすぎ感のある最低男っぷりでした。

<経緯について>
日本原作マンガから、韓国にて映画が作られたのが2003年。
双葉社等著作権者と韓国映画製作のSHOW EAST社との裁判が起こる中、スピルバーグ監督ウィルスミス主演のリメイクが検討されたそうです。そして頓挫したのでしょう、2013年にスパイクリー監督によってハリウッドリメイクが完成したのですね。