頭が混乱してどうにもならない
でも生きたかを変える
最後に一度だけ戦い それでやめる
待っててくれ 明日家に帰る
オバマ大統領前夜のペンシルベニア州ブラドック。
製鉄所で働くしっかり者の兄ラッセルをクリスチャン・ベイル、ダメダメな弟ロドニーにケイシー・アフレック、博打の胴元ペティにウィレム・デフォー、山岳地帯の山賊の親分ハーランにウディ・ハレルソンと、何とも素晴らしいキャスティングです！
ラッセルはある夜、帰宅途中に自動車事故を起こし、服役してしまう。
無事に出所はしたが、ロドニーの鬱屈は増すばかりで、地下ボクシングに参加するように。
兄は鹿狩りに、弟は別の目的で山に向かう…。
同時間帯の兄弟、その他登場人物を対比した描き方が、素晴らしいです。
田舎独特の陰湿さを表す、影が効果的に使われています。暗闇でもしっかり明暗があり、その者の心情を表していました。
オープニングもこの曲で始まりますが、観終わってから聴くのPearl Jam『Release』は違うように聴こえ、兄弟の魂の解放を願う鎮魂歌のようで、涙を誘います。
戦争後の兵士、ペンシルベニア、鹿狩りと、ディア・ハンターをオマージュしているんですかね。
骨太の良作でした👍。
