エディ

プールサイド・デイズのエディのレビュー・感想・評価

プールサイド・デイズ(2013年製作の映画)
4.2
気持ちが悪いくらいにネクラな男が母のボーイフレンドの別荘で過ごす苦痛のひと夏で変わる物語。すごく良かった。

超ネクラなダンカンは、母パムのボーイフレンドのトレントとその娘と別荘で過ごすことになる。テンションが高い隣近所の人間関係に疲れた中、ふとしたきっかけでサマープールのバイトになってダンカンの性格は変わっていく。。。

主人公ダンカンは気持ちが悪いくらいにネクラな描写なので最初は全く共感できなかった。別荘の近隣住民とのテンション高いコミュニケーションのほうが自分には理解できるので、最初はダンカンよりトレントたちに共感していた。しかし、陽気なプール従業員オーウェンと知り合ってからのダンカンの変化がとても共感出来た。

この映画の上手いのは、前半と後半で共感できる人物をきれいに入れ替えていることだ。ちゃらいと思っていた奴が実は誠実だったり、明るいアメリカの成功像だった奴やそいつと一緒になる母が実はどうしょうもなかったりというように共感できる人物が途中でガラリと変わってしまうのだ。

この「してやられた」感が心地良い。REOスピードワゴンを歌っていたださい奴がいつの間にか、言いたいことが言える粋な若造になっている心地よさはたまらない。

内気な一人の男の子が心身ともに成長するのを自然に気持ちよく爽やかに描いている。

ちょっと物足りないラストもグッド。「大人と子供」「男と女」「「ネアカとネクラ」「素朴な田舎者と精錬された都会人」といった対比で心の機微がすごく良く描かれていた。
ちょっとホロリとしてしまった。