HO

やさしい本泥棒のHOのレビュー・感想・評価

やさしい本泥棒(2013年製作の映画)
3.9

〜読む悦び、読む自由〜

ナチス統一化ドイツ、里親に引き取られたお転婆な少女リーゼル。

ミュンヘン郊外の田舎に住む初老夫婦。
母となったローザも不器用ながらに我が子のようにリーゼルを見守り、父となったハンスも溺愛し、読み書きを教える。

ナチスにより本は広場で燃やされ、読むことすら禁じられた。

防空壕でハンスの奏でるアコーディオン。
密かに匿ったユダヤ人少年マックスとリーゼルの友情。
隠れて読み続ける本。
少年ながら既に本物の男だったボーイフレンドのルディ。

いつも"その日"は突然やってくる。
死神による穏やかな語りとラストに救われた。


本作のレビューが意外にも少ないが、隠れた名作。
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