ユートスカイウォーカー

インサイド・ヘッドのユートスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)
4.3
素晴らしい!これぞピクサー映画!!

ピクサーが素晴らしい点を挙げればいくつもあるが、その一つは"想像力"。
『トイ・ストーリー』でおもちゃの世界を描き、『バグズ・ライフ』では虫たちに文明を持たせ、『カーズ』では車に命を吹き込み、これにはスピンオフさえも生まれた。
どれもこれも素敵な想像力に溢れ、練りに練られた世界に心が踊った。

本作はその想像力を発揮し、新たな世界が生み出された。
それは感情の世界。
ピクサー最新作がこの設定だと知った時、これは良作になると確信していたが、その期待を完全に裏切らなかった!

思い出、夢、想像、、、頭の中で起こることの具現化はどれも素晴らしい。
ポップカラーで可愛い感情たち。ビー玉のような思い出。夢の制作スタジオ、性格を作る島etc …本当に心が踊る。
子供なら何度でも見たくなる作品だろう。

また頭の中の出来事ということだけあって、ピクサー史上最もイメージが湧きやすい。
なぜか頭に残るCMソングの描き方なんか本当に笑った。

ここで一つ疑問が生まれる。
『ライリー以外の人の頭の中はどうなっているんだろう?』
そんな疑問もしっかりと回収してくれる。
パパやママ、同年代の子供、犬や猫までも"インサイド"を見せてくれる。
そこにはそれぞれ個性豊かな司令部があってとても面白かった。

また本作は観る世代によって想いが変わる『スタンド・バイ・ミー』的な味わいがある。

子供にとっては親しみやすい娯楽映画。すぐにキャラクターの名前覚えるんだろうな。笑
大人にとってはノスタルジーに浸る映画。
また娘の誕生を控え、父親になりかけている自分にとっては子供の成長について考える映画だった。

子供ってのはなんでも吸収する。それの積み重ねで性格を作る。また、積み重ねてきたことはある拍子で途端に崩れてしまう。
僕にとってこれから始まる子育てで起こりうる出来事を、子供の内側から教えられた。

テーマも深い。
人間はカナシミが仕事をしている時こそ一番素直になれる。
もちろんヨロコビも素直な気持ちだけど、それは悲しみを乗り越えた先の出来事だ。
ヨロコビとカナシミは表裏一体なんだ。
原題は『Inside Out』。
そう、これは感情の裏返しの物語。

ピクサー作品はどれも子供向けに見えるが、そのほとんどの真のターゲットは大人だ。
何となく子供と一緒に見て、終わる頃には大人も子供も満足できる作品となっている。
本作はそんなピクサーの理念をしっかりと踏襲した良作といえる。


ピクサー作品のBlu-ray&DVDには毎回恒例でオマケムービーが用意されていて、本作には
・南の島のラブソング
・ライリーの初デート?
が見れます。

最後に本作を観ていて、欲望が一人歩きするUFO焼きそばのCMを思い出したのは俺だけ?笑