群青

インサイド・ヘッドの群青のレビュー・感想・評価

インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)
4.0
Blu-rayで視聴。
なので某PVはなし!笑
フラットな気持ちで観れました笑

主人公の女の子の頭の中にはそれぞれの感情を司るキャラ達がいて、それらが織りなすドタバタ感動ドラマです。



最初に結論を!



恐ろしいほどよくできてる!!!
こんなに観ながら、ほえー!うまいなー!と感心した作品はありません!



そのポイントとは間口の広さと描きたいものの可視化が恐ろしいほどうまい、という2つです!


間口の広さとは、大人も子どももどちらが見ても何かしら持ち帰れる所です!
やはりピクサーですから成長を強く描いています。
主人公はターゲットにしている子ども達と同じ世代。当然子どもの成長が描かれるんですがいままでのピクサーに比べて子どもが主人公なので分かりやすくなってます。

感情の芽生え、環境の変化、そういう時どうしたらいいか、という手掛かりがふわっとつかめるようになっていると思います。そして自分にもカナシミやヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリがいてそれぞれがいるから自分なんだ!とその頃の自分にあることが多い抑えきれない感情に対して素直になれると思います。


まあここまでなら他の作品にもあると思います。凄いのは大人も感じられる所です。
単なる成長ではなく、ヨロコビ達を通して自分にもこんなことあったなぁと思える所が多いこと多いこと!
分かりやすいのは小さな時に自分の頭の中だけにいるキャラですね。
自分も親の運転する車の中にいる時、過ぎていく風景の彼方にしゃべる車を想像したり、FFやらテイルズやらドラクエやら、その時好きだった設定や武器とかいろいろをごちゃまぜにしたRPGを想像してました!

え?そんなんしてない⁉︎マジかよ!笑


さらに凄いのが、そこだけじゃなくて物語の着地ですね。
そうきたかぁぁぁぁ!って思いました。
これがすごく深いんですよ。

童心忘れべからず、って思ってましたけど忘れることも大事なんだ…って気付けました。
成長するとは何か、大人になるというのは何か、というのにばーん!と結論を出してくれます。
何より、決して楽しい思い出だらけではなかった人生だけどそういうのも含めて俺の人生なんだなぁ、と丸ごとひっくるめて大きな意味で自分を肯定できるという!!すげえ!すごいよ!この作品!

これ子どもと一緒に見に行ったママやパパの方がウルッてくるんじゃないんですかね?


可視化がうまいというのはもちろんインサイド・ヘッド、頭の中の描写ですね!それぞれの感情の動きも分かりやすいですし、夢ってこんな感じ!というものになっています。さらにいうと全然関係ない時に全然関係ない単語が頭に浮かぶ件についてもなるほど!と思える描写をしています笑
インサイド・ヘッドはみんなにあるというところもいいです。パパにもママにもアイツにもコイツにもインサイド・ヘッドがあって、どれも本当に分かる!ってなってて面白いです。しかもそれぞれのキャラが主導になってる感情が違うのも考えられてるなぁって思いました。
オトコとオンナってだから違うんだ!笑 ってなります笑


絶賛ですが気になったのが一つだけありまして。自分がコレを観に行かなかった理由なんですが…感情達のデザインがあんまり好きじゃなかったです。なんかねえ、最新作!にしては真新しさを感じなかったんですよね…見たら見たらで楽しくて全然気にならなくなっちゃったんですが^^;


まあなんにしても笑えて冒険してちょっぴり成長できるというのですごく楽しめました。

将来子どもがもしできたら家族みんなでこれを見たいなぁ。子どもに一番見せたい作品になりましたし、ピクサー作品の中で一番好きになりました。

ピクサーやっぱりすげえや。
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