森鷗外pvq

インサイド・ヘッドの森鷗外pvqのレビュー・感想・評価

インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)
4.0
脳内の感情をキャラクター化させて主人公の成長を追う物語
子供の健全な発育用ビデオとして作られたことが吹き替え声優のハイトーンボイスだけでわかる
無論大の大人が見ても面白いわけ…あるんだな、これが

映画には2種類ある、主人公に感情移入して新しい世界を見つけられる映画と、自分の境遇に置き換えて己を見つめ直せる映画だ
インサイド・ヘッドは完全に後者
この映画を見た人は必ず自分の過去の出来事を想起してみるだろう、そしてなんとなく分類してみる
楽しい思い出、家族との思い出、人生の分岐点になった思い出…
自分を構成する島があるとしたら何の島か?
仕事と、趣味の釣りと、恋人への気持ちと、後休日に食べるちょっとした甘いものと…これはグルメの島か?なんて笑
こんな事を考えているうちに自分のことがなんだか愛しくなってくるはずだ
ありのままの自分を愛することは、私達大人の方が不得意でもあるかもしれない

自分のアイデンティティを自覚して、ラブマイセルフまで叶えてくれる
インサイド・ヘッドは自分を見失った大人の特効薬と言えるだろう

後もう1つ言及したい、“自分の機嫌をとれるのは自分しかいない”っていう大事なメッセージを感じた
大人もできてない人多いよね、不機嫌なことを部下や妻にぶつけるのはやめましょう
ましてや子供にこれを伝えるのは結構残酷なことだけどこの映画を見たキッズは自然とこれが出来てしまう
ライリーのように、脳内の悲しみや喜びを会話させてみる、すなわち自分との対話
これを無意識にやらせるピクサーこわいや
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