このレビューはネタバレを含みます
スペクター観た
えー、なんだこの映画!表現が難しい!
スカイフォールは文句なしの傑作だったけどこちらは怪作
過去に足を絡め取られるという意味で前作と同じようでいて、実態のないモノと戦ってる掴み所のなさ。まさに亡霊といった感じ
実行手段は生々しいんだけどモチベーションが空虚で感情が無い。ダークナイトに似た不気味さがある
首領の発言は終始意味が分からないし、発言は哲学的というか思考実験的ですらある
前半もすでに所々怪しかったけど、スペクターの本拠地に足を踏み入れた辺りで急激にリアリティを捨てて、手塚治虫とか横山光輝が描くような秘密結社が跋扈するコミックの世界に足を踏み入れる
いい大人が本気でごっこ遊びを始める薄気味悪さ
ボンドガールはシリーズで1番好き
金髪正統派セクシーガールなのでクラシックな画面の映え方がいい。その上、仇の親族である彼女がヒロインなのは「敵かどうかは立場によって決定づけられるわけじゃない」という意味で、テーマ的にも救いを感じられる
それだけにボンドが拒絶されるシーンはかなり辛かった。ヴェスパーとの別れより辛かったかも
ここで終わってもいい内容なのにここから続けてどうやって有終の美を飾るつもりなのか。
ノータイムトゥーダイ、今から俄然興味湧く。楽しみになりました
今までのガールはほぼ死に別れだったけど、さすがにマデリーンは続投だよね?