しゅんかみ

007 スペクターのしゅんかみのネタバレレビュー・内容・結末

007 スペクター(2015年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

 僕の007レベルは、アストンマーチンやマティーニや「ボンド、ジェームズ・ボンド」なんかのお約束はなんとなく知ってるけど、未見の過去作が多すぎてオマージュなんかには全く気づかなかった程度なので、かなりの007弱者です。
 一応今回のタイトルであるスペクターは原作や旧作に登場する組織であるというのはなんとなく知ってました。

 そんな感じのため、観てる最中の印象は「『007 ローグ・ネイション』だ…『007 ウィンター・ソルジャー』だ…」です。
 結構…似てますよね…
 まあ、その2つの「世界を牛耳ろうとする悪の組織」というもの自体が、スペクターのような悪の組織がモデルになっているんだと思うけど、それにしてもこの似方は『スペクター』にとってはかわいそうだなーとは思った。
 それもあって、ストーリー部分がかなりあっさり味だったと感じてしまった。ブロフェルドという人物の広げた風呂敷がでかいんだか小さいんだかもよくわからなかった。『MI』的なチーム感も出そうだったけど不発だし、あそこまでのコミカルさもなかった。まあそもそも007はそういうシリーズではないように思うからいいのか。

 と、文句的なことをあげてみたものの、楽しめなかったわけでは全然なく、むしろアバンタイトルアクションやカーチェイスなんかはイェーーーイと楽しみました。前作の『スカイフォール』も、アバンタイトルアクションはかなり好きですが、今作の長回しからの狙撃シーン、そしてとんでもないヘリコプターアクションはまた更新してきた感がありますね。
 そしてもちろん、ボンドカーのギミックも楽しかったです。このへんのスカしギャグもめちゃくちゃ上品。

 そんでもって、今回はまた前作以上にスーツ姿のキマりっぷりが半端なかった。みんないちいちボタンとか裾を直す仕草がかっこよすぎて、明日から真似したすぎます。しかもボンドだけじゃなく、MやQちゃんやドラックスさんまで、いちいち衣装の着こなしが素敵すぎ。あんな服がキマる大人になりたい人生だった…
 

 そしてボンドガールのレア・セドゥ様。彼女にはボンドがスパイというアイデンティティを捨ててまで愛する、というだけの説得力が求められる設定だったけど、納得。
 美しさの中に可愛らしさや強さもあり、ときどきすきっ歯が見えてしまうのも超チャーミング。『ローグ・ネイション』のレベッカ・ファーガソンも良かったけど、ここは本家に軍配かなー。

 てなわけで、007弱者な僕でも充分楽しめる映画でした。
 これで終わりそうなエンディングだったけど、どうなんでしょうか。まだダニエル・クレイグで続くのかもわからない感じ?らしいけど、せっかく良い感じの敵が生きている設定なので、クレイグボンド続行で活かすのもアリなんですかね。
 その頃までには過去作を見返さないとかな…