氷菓子

007 スペクターの氷菓子のレビュー・感想・評価

007 スペクター(2015年製作の映画)
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前作の『スカイフォール』とは違い、新鮮味のある、それでいて安定感のある007だった。相変わらずカッコよすぎるジェームズボンドに魅せられて頭の中が薔薇色になったのは言うまでもないが、良くも悪くも観終わった後に二日酔いのしない、最高の映画であった。いや、レア・セドゥには、酔う。レア・セドゥの恍惚な美しさ・たおやかさは、この映画、そして映画館全体を優しく包み込んでいた。レア・セドゥのいる世界に生まれてよかったと、心から思った。
だからってレアセドゥが初めから終わりまで全部持っていくのかというとそうではなくて、冒頭からしょっぱなとは思えないくらい最高のヘリアクションが突然登場したり、Qの見せ場が多かったり、途中で強烈なヴァルツが登場したりと、とても濃い。ヴァルツはいつも「ヴァルツ」という役名ではないのかというくらいにヴァルツだから最高だ。
また、ラストシーンからエンドクレジットへの流れがとてつもなく「完璧」で、そこで僕は完全に虜にされてしまった。
今作は笑いもかなり含まれていたと思うが、左隣に座っていた外国人留学生らしき方が非常に感性豊かで、すぐにクスッと笑うので僕自身もかなり感化された。やはり外国人は良い。俺も外国人になりたい。おかげでいつもとは少し違う視点から観れたりして、とっても楽しめた。そんなこんなであっという間の2時間40分。この映画の余韻に浸りながらベットに入る。
ああ、最高の人生じゃないか。
レア・セドゥ。
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