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007 スペクターのKUBOのレビュー・感想・評価

007 スペクター(2015年製作の映画)
4.2
“No Time to Die” 鑑賞前にダニエル・クレイグ主演の007シリーズを復習、その4『スペクター』。

本作もサム・スミスの主題歌とオープニングはカッコいいな〜。

まず、今回の「007」は王道復帰です。ショーン・コネリーやロジャー・ムーアで育った私としては、ここ数作のボンドは悲壮感漂いすぎてどうも馴染めなかったのですが、今作ではプロデューサーでもあるダニエル・クレイグも「僕が演じた他の映画とは若干異なるスタイルとなり、60年代や70年代のボンド映画も彷彿とさせる」と言っているように、深刻すぎないオシャレでカッコいいボンドになっています。

メキシコの「死者の日」の祭りで始まる冒頭から、その規模の大きさに圧倒されます。今作は監督のサム・メンデスも「別世界のようなロケーションから得られる昔のボンド映画の華やかさを取り戻したかった」と言っていますが、メキシコ〜ローマ〜オーストリア〜モロッコと、世界を飛び回る007といっしょに世界を旅している気分にさせてくれます。

キャストではMやMI-6と対立することになるMI-5のトップCにTVドラマ『シャーロック』でモリアーティを演じていたアンドリュー・スコットが参戦。また007の前に立ちふさがる「ロジャー・ムーア」版の『ジョーズ』を彷彿とさせる殺し屋役に『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のドラックス「デイヴ・バウティスタ」と、旧作へのオマージュかな?と思わせる演出もちらほら。

ボンドガールはモニカ・ベルッチとレア・セドゥ。モニカ・ベルッチは好きだったから、あと5年早く使ってほしかったな〜。今でもセクシーだけど。『マレーナ』が大好きだったので(15年前でした(*^^*))。

また今回はボンドと共にM、Q、マニーペニーがチームのように活躍。ちょっと「ミッション・インポッシブル」を意識してるかな?という感じもあるが、まあいいでしょう。おもしろかったから(^^)

ショーン・コネリーの頃からの仇敵「スペクター」も登場し、4作目ということで、ダニエル・クレイグも余裕を持ってジェイムズ・ボンドを演じていた『007 スペクター』、私は大いに楽しみました!

さて、これでダニエル・クレイグ版『007』4作品の復習完了! 『No Time to Die』楽しみだ!
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